第2章 これまでの日々

 わたしが、かゆみに苦戦しだしたのは、大学生5年のときからでした。今29歳ですので、5、6年前です。大学生4年までは、漕艇部で日々、ボートを漕ぎ、筋トレをし、健康そのものでした。漕艇部を引退し、それまで合宿生活のために、週1回しか戻らなかった学生寮での生活が再スタートしました。当然、ほとんど掃除していなかったので、ダニに噛まれたのか、肘の反対側がかゆくなり、何の予備知識もなく掻きむしりました。傷になり、しょうがなく、薬局でステロイド系の塗り薬を塗りました。非常に効きました。しかし、1週間もすると効かなくなってきました。そして、かゆみを抑える為にあついお湯をシャワーで浴びてかゆみを抑えだしたころから、次第にからだ全身にかゆみが広がっていきました。そして、最後は、夜中に、非常に苦しい呼吸困難な状況になるようになりました。たまらず、真夜中に病院に駆け込んだこともありました。

 それから数年は、なかなか夜も寝付けず、全身を掻きむしってはべっとりと血液や体液が出た頃に、後悔の念ともにかゆみも収まり、明け方就寝するという典型的なアトピーの生活でした。

 何とか直す方法は無いかと、四国の有名な病院に泊まり込みで通ったりしました。しかし、医師の指示を続けることはできませんでした。ワセリンを塗って、漢方薬を飲みながら、かゆみがひどい部分には軽いステロイドの塗り薬を塗るという療法を地元で受けました。しかし、いつまで続ければいいのだろうという不安感から、治療が続かなくなってしましました。正直を言いますと、20歳も超えて成人しているのに、医師の指示を続けられなかったこと自体は、情けない気持ちです。また、今のわたしの方法は亜流かもしれませんし、そもそも、単なる思いつき程度のレベルでしょう。あくまで、アトピーが病気として認知されている現在では、一人のかかりつけの医師を信じて治療を続けることが大事です。医師の重複受診は、投薬や治療方針の面、そして、信頼関係の面でも決して望ましく有りません。アトピーを克服する方法は、大部分の人は、病院に通い、医師の指示に従えば、直るは事実でしょう。いま、かかりつけ医師の治療を受けている人は、この本は、読み流してください。

 話を「これまでの日々」に戻しますと、医師の指示をつづけないといけないなと思いながら、開始できずにいたある日、母が「爪で掻くと爪のばい菌が傷についたらよくないから、新しい歯ブラシで掻いてみたらどう?」と勧めてくれたので、歯ブラシで掻いてみたのです。すると、非常にかゆみに効き、かつダメージが少ない状態でした。これは大発見と、インターネットで同じような方法をとっている人がいないか調べてみると、やはり先駆者がいました。しかし、しばらくすると、ブラシ部分が丸まってきて、効果が半減してきました。それではと、硬めの歯ブラシを試しました。ところが、今度は、皮膚がブラシに負けて、ブラシの細い一本一本が皮膚を細くえぐるような状態となりました。わたしは、仕方なく、丸まったブラシで続けました。爪で掻くと、爪が清潔でないと、傷の治りが悪く、爪で掻くよりは、断然、効果はありました。そして、ある日、歯ブラシに力を入れすぎたために、ブラシ部分が根本から折れたのです。そのときは、「しまった。また新しい歯ブラシを買わないと。」と思い、再度新たらしい歯ブラシを買って使い続けました。そしてまた、折れたのです。「結構歯ブラシってやわだな。」と思いながら、ふと折れた柄の方をみると、折れた断面がいい感じに角張っていました。「これで掻けば、歯ブラシのようにブラシが丸まったりしなくていいかも」と思い、掻いてみました。「皮膚へのダメージが少なければいいけど」と思いながら掻くと、掻いた後が軽く白くなるけど、爪で同じくらい掻いたときの感触とくらべ、格段に傷にならなかったのです。「やった」と思いました。それから2ヶ月して、いま記述していますが、スティックの角は、若干丸まりより安全な形状になっていますが、大変、かゆみに効いています。皮膚の改善もとてもよく、入浴中、ナイロンのタオルで身体を洗える状態になっています。

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